幼少期に親から抑圧され、反抗することを許されなかった子供(良い子)は、社会に出てからも親子関係と同じことが一般の人間関係でも続いていると思い込みます。
だから相手の気持ちに沿うことを第一に人間関係を続けて、相手に自分がどう思われるかを気にしすぎます。
このような人は、もし誰からも相手にされなくなったらどうしよう、見放されたらどうしようといつも恐怖におびえているのです。
実際誰でも多かれ少なかれ青年期までには、仲間外れにされた経験をすることが多いと思いますが、良い子は人間関係の摩擦を極力回避してきた分、このような経験を体験しないで大人になることも多いのです。
仲間外れになるとつらいものですが、自分の中に核となる愛なるもの(母なるもの)を持つことによって、自分の心が動揺されることがなくなり、実は困ることはほとんど何もないと実感することができます。
ではどのようにしてこれらの恐怖を乗り超えたら良いでしょうか
①周囲のみんながあなたに面倒くさいことを押し付けているだけでははないかと疑ってみる
②自分はそれらの理不尽な扱いに抵抗してこなかったため、そして大切な人を軽んじ、ずるがしこい人の言うことを聞き続けてきたために、今自分のまわりにはろくな人間がいないのだと悟ること
③それらのずるがしこい人に自分は依存していたのだと反省し、一刻も早くそれらの人から離れる努力をすること
④毎日の小さな戦いに対して自分の本音の意見を少しづつでいいから主張し、自分の好きなものを大切にし、嫌いなものを嫌いと認める努力をすること
⑤ずるがしこい親、親戚、友人、同僚に囲まれたあなたは、まがいなりにもその人々の言うことに応え、今まで現に生きてきたということを認め、自分の実力は凄いと再評価すること
それは目には見えないが、足の不自由な人がフルマラソンを完走するくらい偉大なことだと悟ること
⑥愛のある言葉、母なるものに接し、日々がんばってきた自分をいたわること
(芸術、本、良質な宗教などに触れて、自分の視野を広げる)
良い子にとっては親のことを疑う、周囲の友人や同僚のことを疑うということは、コペルニクスに匹敵するほどの大事件かも知れません。
しかし長年まじめに周囲の期待に答え続けても、依然として自分自身の生きるエネルギー湧いてこないような、あるいは自分自身の問題に親身になって自分が取り組む勇気さえ起らないような、生きるしかばねのような状態が続いていているなら、それは周囲の人間が搾取する人間ばかりだと現実を知る勇気が必要ということではないでしょうか。
次回は自分の好きなものと嫌いなものをみつめることを考えてみましょう。
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