「人の悪が彼の上に重くても、すべてのわざには時と方法がある。」伝道の書8-6
「人の心には多くの計画がある、しかしただ主の、み旨だけが堅く立つ。」箴言19-21
自分の思い通りに物事が進まないと不機嫌になる、その原因を他人に見出し深く干渉していく。
このような事態は完全主義者の周りに良く起こることです。
完全主義者はしばしばトラブルメーカーになることが多いです。
彼らは基本的に他人の目に自分がどう映っているか、自分がいかに立派に思われているかが最大の興味の対象です。
動機がこのような具合だから、相手の悲しみや、痛みには無頓着です。更にずるがしこい人の悪だくみも見破る力がないので、簡単に騙されてしまいます。動機が人にどう見えるかを気にしながら、いつも自分が完全あるかが、気になってしようがない状態ですから、失敗を極端に恐れます。
仕事は普通60%程度の完成度で、みんなの意見を取り人れながら段々と完成させていくやり方が一番早く現実的だし、達成感を仲間と分かち合うことが出来るのですが、この場合の完全主義者は100%の完成度を目指して、実に綿密に計画的に仕事を準備します。
しかし人間の考えることは限界がありますから、大抵ほころびが生ずるのが常です。
その時に自分の失敗を認められれば救いがありますが、他人に責任転嫁をしたり、力業で自分の計画に固執するものですから、仕事が完成するわけがありません。
人に協力を求めなければならない時でも、プライドが邪魔して「なんで自分が頭を下げなければならないのか」と言ってしまうのです。
「かんばっている人が報われないのはマネージャーが悪いからだ、社会が悪いからだ」と悪態をつきますが、そもそも上司は完全主義者の提案をダメ出ししているケースが多いのです。
それでも自分の信念に固執して推し進めただけでなく、失敗した責任を他人に押し付けるエゴ丸出しの人が完全主義者です。
このような人を責任あるポストに起用してはいけません。
組織が病み、それまで培ってきた信頼関係がずたずたになります。
基本的に完全主義者は自分で責任をとれない人間です。
そしてその周りには一見人当たりの良いずるがしこい自分で責任を取りたがらない人が集まってきます。
仲の良い人同士ではネガティヴなフィードバックがなされず、すべて悪いのはグループ外の人間になります。
特に上司は世間の常識を守るように言動を制限されてますから、彼らの格好の餌食になります。
このような事態になったら一刻も早く、人事と相談し完全主義者を責任あるポストから外す算段をするべきです。
人事異動と指導は両輪の輪です。
人事権のない者の意見など誰も聞かないと悟るのがよいです。
自分がその人の仕事を代わりに負ってまで、困難な人事をやり遂げる覚悟こそが、指導の際の一番の力となります。
この日記は日本ホーリネス教団大島キリスト教会工藤良一師のデボーションテキスト「こころのごはん」を読んだ感想を書いています。
*残念ながら現在心のごはんをインターネットで見ることはできません。
工藤良一師のプロフィールとともにこころのごはんをインターネットで見ることが出来るようにとお祈りしています。