僕は昔から上司との意見の食い違いは多かった方ですが、
あるとき同僚や部下からも仲間外れにされるような思いをしました。
職場の異変で困ったのは、仕事の指示がうまく伝わらないことでした。
何とか関係を修復すればするほど、相手は高飛車な態度に出る始末。
上司に相談してもつれない返事が来るばかり。
僕は将来に絶望し、その異変を家族が察知して僕を病院に連れていき、
うつと診断され数か月の休職をすることになりました。
今まで積み上げた努力ががらがらっと崩れるのを体験したのでした。
この時僕にいったい何が起きたのでしょうか。
もし自分に乗り超えるべき課題があるとして
そのことを心から受け入れる奇跡はどのようにもたらされたのでしょうか。
まず周囲に何人かの励まして下さる方がいました。
しかしそのことで心の底から安心することはできませんでした。
自分の課題を正しく理解するためには次のような道のりが必要でした。
①まず自分が異常なことを認め、治療を決意する
②自分が立ち直るため、一切の見栄を捨てて、自分の本音の要望を会社に伝える
(安易に相手に迎合しない、かつ安易に会社を辞める道を選ばない)
③将来の見通しを得るために出来ることをつくしてから、結果を会社にゆだねて、
ほっとしてから休息する(僕の場合三ヶ月)
④職場に復帰しても明確なマイルストーンがあるわけではない、毎日出勤し続けて
机に黙って座り、できることを続けて時がたつのを待つ
⑤加藤諦三の本「許せない人」に出会い、激しく共感を得る
(心理学的に見て自分は心の地図のどこにいて、これからどこを目指したらよいのかという視点を持つことが心の負担の軽減に大いに役立った)
振り返るとこの段階の後に自分に関する理解が生まれました。
①自分は依存性が強くいわゆるいい子である、完全主義者でナルシストである
②自分は人に気に入られることばかり考えている、それは支配的な親の影響が作用している
③自分の回りの人はいっしょうけんめい尽くせば尽くすほど自分をばかにした
④一方で本当に真剣に自分のことを心配する人のことを軽んじてきた
⑤つまり僕は自分のことばかり考えて周囲のことをよく観察する心のゆとりがなかった
⑥自分は実力がないのに高い目標を掲げている、だから窮屈な人生を送っている
⑦ひとことでいえば僕は自信がなく、自分を愛せない者である
一時的にうつになって人間関係の9割を失うほどの経験をしましたが、逆にそのことがあったからこそ、偽りの人間関係に気が付くことができたのです。
僕は身軽になり自由を得てこれまでの心の借金を返し始めることができるようになりました。
次回は人間関係を整理することによって何が起こったのかを紹介いたします。
siawaseusagisan.hatenablog.com
各ステッブの記事とまとめの記事をリンクさせますので振り返ってご覧ください。