ある宗教を信じている親の影響を受けた2世達が、取材に応じて自分の心の痛みを訴えました。
そのことを7つのケースにまとめて当漫画で紹介をしています。
統一教会、エホバの証人、創価学会など、この漫画で自分の所属している宗教の立ち位置をはっきりさせているのは大変勇気のいることだと思います。
宗教を信じていなくても、毒親に抑圧されて自分自身の自由な喜びの感情を奪われた子供たちは数多くいるはずです。
ただこうした宗教2世たちの苦しみの特殊性を色々感じることも出来ます。
例えば加害者である親たちが周囲から善人と思われていることです。
更に周囲の信者たちがそれに加勢して、2世達をますます追い込んでいくのです。
自分の信じる宗教を自由に選択し、あるがままの自分を受け入れて、自分らしく幸せに生きていこうとする、ある意味子供として大変重要なコアな権利を行使しようとするときに、
命がけで戦わなければならなりません。
わたしは宗教を見極める時にいくつかの自分の指標を持っています。
- その宗教から脱会する自由が認められているか。
- 献金、奉仕の強要がされないか。
- 結婚の自由が認められているか。
- 職業の自由が認められているか。
- その他法律で認められている当然の権利を正当に行使することが出来るか。
これらは自分がこれまで所属してきた正統的なプロテスタント教会ですら色々圧力を受けてきたものの実例です。
ですからいくら宗教を信じるといっても、自分の頭で考える習慣を放棄してはいけません。
が正統的なキリスト教会の条件になります。
特に聖書以外に教祖が独自に発行した聖典を用いている場合は要注意です。
キリスト教と名がついているものでも、エホバの証人、ものみの塔、統一基督教会、モルモン教などを正統的なキリスト教会では、キリスト教会と認めていません。
この漫画の登場人物は共通して、自分の心に正直に反応し、自分の頭で考え、こうした宗教の影響から自ら離れる決断をしました。
そして自分らしく歩むことを選び取ったのです。
このような魂の安らぎと、自由を積極的に与えてくれるのが良質の宗教といえます。
このような素晴らしい宗教家がいらっしゃることも事実です。
自分の感性を大切にして、決して人に頼りすぎず、自分自身の自立のために地道な努力を續けることが大切であるということをもう一度思わされました。