しあわせうさぎさんの決意

教会、職場の不安、困難の乗り越え方とは?

ナルシストと付き合うということは、出来の悪い夫に寄り添う妻のようである

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ナルシストとは自分のことかもしれない

自分のことを褒めてほしいという欲求が極端に強いのがナルシストです。

このタイプのの人の話を聞いていると、すぺての会話が自分のことをアピールするするためのものということが理解できます。

褒めてほしいという欲求は、自分の心の奥深くに劣等感を隠し持っているからです。

他人のことを実によく観察しているように見えますが、自分の優位性を保つために他人の欠点の証拠をいつもあら捜ししているというのが本質です。

しばしばこの自分を優位に見せたいという欲求からクレーマーになったりします。

このタイプも自分の理想と実力がバランスしていません。

ちょっとの努力で、直ちに多くの成果を得ようとしますから、地道に陰で努力するということはあまりしません。

 

ここまで書いてお分かりの通り、ナルシストは人によく見られようとするあまり、自分の目指すべき課題を克服することによって(成長動機によって)得られる充実感を味わったことがありません。いつも成果を得ることに固執するあまり、自分らしさを見つめて、自分の成長のために努力することによって得られる自信を受け損なっているのです。

だから少し批判されただけで、激しい感情の混乱を起こしやすいです。

 

近くの人にナルシストがいた場合、その人と近い関係になった場合には、母親のような役割を負わされる可能性があります。認めてほしいということにとどまらず、幼少期に得られなかった母親からの受容のような体験を要求されるかもしれません。

もちろん本人はこのような幼児性を決して認めないでしょう。

こちらが適切な距離をとるための毅然たる態度を見せた時に、相手は敵意を感じるかもしれません。そして敵意を感じる相手にからんでいくという状態が続きます。

 

何だか日本人の夫婦関係を見ている気がしませんか。

幼児性を持った夫が、子育てと仕事を両立してへとへとになっている妻に絡みつくというシーンです。

加藤諦三さんの本の中につぎのような文章がありました。

「日本人の中で誰が一番能力があり、仕事をしているかといえば、まちがいなく家庭の主婦であろう。言うことの聞かない子供を諭して学校に行かせ、幼児性の抜けない夫を励まし会社へ送り出す。そして自らは家事と仕事を両立する。」

日本人の多くがナルシストなのです。そしてナルシストとはまさに私のことでした。

ナルシストの夫である私が、長年妻を苦しめてきたのです。

 

ですからナルシストの部下を指導する場合には、自分のことを参考に思い起し腹を割って本音で話すのがいいです。

 

①あなたの日頃の仕事を認めているという大前提で話を始める

②一回で指導を終えようとしない。基本は話をしたいだけなのでその欲求をかなえてあげてまず信頼関係をつくる。

③時期が熟したところで、会社のルール、指示命令系統(上下関係)等には従ってほしいことを毅然とした態度で伝える

④自分がクレームをつけたことは、実はあなたもわたしに行っていることだと、率直に腹を割って話す(人間誰でもこのように罪を犯すものだとという理解を促す)

⑤今の自分のポジションより上を目指すのであれば、他人を認めること、傾聴すること、共感することが大切であることを伝える

 

どうでしょうか。日本人の多くを占めるナルシストに対応することは、多くの労力を要します。

ちょっと、おだてただけでは解決しません。多くの面談を重ね、信頼関係を構築したうえで率直に腹を割って話すことが必要だと思うのです。

 

次回はプロセスより結果を重んじすぎる人(自己実現に喜びを見出せない人)を考えてみましょう。

siawaseusagisan.hatenablog.com

各ステッブの記事とまとめの記事をリンクさせますので振り返ってご覧ください。